日本の家は夏暑く、冬寒い‥

住まいの快適さを室温で伝える資料も多いですが、実際にはこの室温の計算だけでは本当の体感温度は分かりません。

熱の伝わり方には「伝導」「対流」「放射」という三つのパターンがあるため、住まい手の体感する快適さは、それらをきちんとコントロールできているかどうかで変わります。平面的に室温を捉えるのではなく、天井、壁、床などの表面温度やそこからの放射熱、冷暖房の吹き出し口がきちんと上下についているか、また換気や湿度のコントロールなど、立体的に熱移動を検討することが、住まいの快適性に大きく影響するようです。

先進国の中でも、日本の住宅の断熱レベルは、ほぼ最下位に位置しており欧米諸国の刑務所ですら日本の家よりは温かいなんて言われているそうです。実際、底冷えする日本の冬の寒さは、住まい手の寿命や健康にもすこぶる悪影響です。入浴中に脳梗塞や心筋梗塞を発症してしまう人の数は、真冬が夏の約11倍。
これは、エアコンで暖められたリビングから寒い廊下に出て、さらに寒い浴室で衣類を脱ぎ、その後40度近い湯船に入ることで、急激な温度差に身体が曝されることで起こる「ヒートショック」という現象です。

実際に、ヒートショックで亡くなる方の数は年間17,000人以上。交通事故による死亡者数が年間約3,700人ですので、約5倍の数となります。これは、車よりも家の方が人を殺しているということになります。

時期が冬なので先に断熱に関するお話を書きましたが、夏は夏で、熱中症が室内でかなりの数発生しているのはみなさんご存じですよね。これもきちんと熱をコントロールできない家が多いからだと考えられます。

また、最新の研究によれば、暖かい家、しっかりと気密性が高く、計画換気が出来ている家に住む人ほど、喘息やアトピーなどの改善率が高くなるという結果も出ています。まだまだこれから研究されていく分野ではありますが、高性能な住宅と住まい手の健康との相関関係も、徐々に明らかになってきていると言ってよいでしょう。

また、夏暑く、冬寒い家に住んでいる方々に何よりお伝えしたいのは、「あなたは我慢しなくてもいいんですよ」ということ。「暑い・寒い」を感じなくてすむことが、どれほどの幸福度をもたらすか。何より、暑さや寒さを我慢して、光熱費も余計にかかる住まいでは本末転倒もいいところです。

断熱フィルム遮熱(しゃねつ)フィルム

窓ガラスフィルムには様々な種類があります。今回はテーマに合わせ上記2つにフォーカスしご紹介したいと思います。

〈断熱フィルム〉

熱の伝導を抑え部屋の温度を快適に保つフィルムです。窓に貼りつけることで夏場の熱を防ぎ、冬場は窓から熱が逃げるのを防ぐ効果を期待できます。結露対策にも有効なフィルムです。

〈遮熱フィルム〉

日差しを反射させることでガラスの温度上昇を抑え、その結果部屋の中の温度上昇も抑えることが可能です。 飛散防止効果、紫外線99%以上カット効果を持ち合わせており1枚で3役をこなす優れものです。

 地球温暖化による異常な気温上昇で、夏には猛暑日(気温35℃以上)が続きエアコンが必須アイテムとなっています。その影響で電気代が高くなり、家計を圧迫しているという声も少なくありません。このフィルムを張ることで室内温度を下げエアコン使用時の消費電力にも影響を与えるので省エネにつながります。窓からの視界を変えずに、夏の暑い日差しからお部屋を快適な空間へと変える画期的なフィルムです。

【高額で大規模なリフォームは必要ありません…】

窓ガラスフィルムの施工方法はシンプルで、お部屋にある窓ガラスの表面にフィルムを貼るだけです。手軽にリフォームできるというだけではなく、安全面や快適性を大幅に高められるリフォーム方法でもあります。フィルム1枚で機能が劇的に変化するため、費用対効果の高い改善方法といえます。

 これからマイホームを建てる方や、建て直しを検討している方は、建築資材の選定や家全体の気密性を高め熱環境にこだわった家づくりをすることも可能ですが、当然その分予算もかさみます。

窓ガラスフィルムは「高性能」「高機能」「比較的安価」という利点が多い割にまだまだ認知度が低くそこまで注目されていません。しかしながら上述したように従来の日本家屋の問題点を解決する方法として、とても相性の良いアイテムだと思います。「初めて知った… 気になっていた… まさに今検討している… 」そのような方はぜひこの機会に弊社の無料見積もりをご依頼ください。

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