戸建て派 VS マンション派

買うなら「持ち家」か「マンション」かどちらが良いの?こんな風に迷っている方もいるのではないでしょうか。

世間的には何割くらいの人が「持ち家」を持っているのでしょう。

「持ち家が欲しいけど、家を建てるのとマンションを買うのとどっちがいい?」との疑問を持つ人がいます。一軒家とマンションのどちらが優れているということはなく、自分に合ったほうを選ぶのが良いと思います。今回は持ち家に住んでいる人の割合とともに、一軒家とマンションの特徴についてもお話しようと思います。持ち家の購入を考えている方に参考にしていただけたらと思います

持ち家を持っている人の割合

総務省「令和5年 住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計」によると、持ち家住宅率は60.9%でした。持ち家住宅率の割合は1993年から2023年までの30年間で6割前後と、ほぼ横ばいの数値です。

戸建て「一軒家」のメリット・デメリット

持ち家を持つ際、一軒家を建てたいと考える人もいます。まずは、一軒家のメリットを見ていきましょう。

・自由度が高い

・庭や駐車場をつけられる

・物件価格が安い傾向にある

・修繕積立などはしなくてよい(自己責任)

持ち家は、間取り・窓の配置・設備など、比較的自由に選ぶことができます。必要に応じて庭や駐車場もつけられます。

また、物件価格もマンションに比べて安い傾向です。生命保険文化センター「住宅の平均購入価格と住宅ローン返済額はいくらくらい?」によると、土地付注文住宅は約4900万円、建売住宅は約3600万円、マンションは約5200万円となっています。修繕積立なども強制されないため、支出をおさえられるでしょう。

一方のデメリットとしては以下のものがあります。

・駅から遠い傾向にある

・防犯面に不安がある

・一階と二階の行き来が負担になるおそれがある

一軒家は、駅から遠いところに建つ傾向です。とはいえ地方の車社会であればあまり関係ないとおもいます。

防犯面ではマンションに比べて不安があるといえます。

二階建て一軒家の場合、一階と二階の行き来が将来的に負担になるおそれもあるでしょう。設備等の故障やリフォームに備え、自身で修繕費をためておかなくてはなりません。

マンションの場合のメリット・デメリット

持ち家でマンションを購入するメリットを見ていきましょう。

・駅から近い傾向にある

・防犯対策が手厚い

・導線が合理的である

マンションは、駅から近い物件も豊富にある傾向です。通勤で電車を利用する人にとっては利便性が高いといえます。防犯対策においても手厚いケースが多く、比較的安心できるでしょう。

ワンフロアで完結するため、導線が合理的で生活がコンパクトになる間取りも多く見られます。一軒家に比べて資産価値がつきやすいため、住み替えを検討している場合は大きなメリットとなるでしょう。

マンション購入におけるデメリットは以下のとおりです。

・戸建てに比べ部屋が狭い

・専有面積が少ない

・物件価格や固定資産税が高い傾向にある

・別途駐車場代、駐輪場代が必要になる

・自由度が低い

・防音を気にしなくてはならない

・管理費、修繕積立金が強制的に徴収される

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物件価格や固定資産税が高く、車を持っている場合は別途駐車場、駐輪場が必要になるほか、管理費、修繕積立金が強制的に徴収されるためローン支払い以外の支出がかさむ傾向です。しかもローンの支払いが終わっても住み続ける以上この支出は終わることがありません。間取り等の自由度も低い上、両隣や階下に対して防音の配慮をしなくてはならないでしょう。

持ち家を購入する場合、一軒家とマンションのどちらが良いというよりは自分に合ったほうを選ぶことが大切なようですね。

一軒家が向いている人の特徴

・自由に設計したり内装にこだわったりしたい ・ペットを飼いたい ・子どもをのびのびと育てたい

・車に乗りたい ・物件の取得費用をおさえたい

マンションが向いている人の特徴

・駅近で便利なところに住みたい ・公共交通機関を利用することが多い ・防犯をしっかりしたい

・コンパクトに生活したい ・将来住み替えの予定がある

私個人的には「戸建て派」です。過去にマンションを区分所有していたこともあります。古いマンションだったこともあり管理会社が倒産していて、住人達で管理組合を運営していました。その組合役員の決め方も順番で回ってくるスタイルで、かなり無理がありました。高齢だったり、私の様な若手(当時20代)でも仕事以外で取り組める様なレベルではなく、なにか問題が起きた時、一向に改善が進まないなど何かとフラストレーションが多かったことを覚えています。また売却する時も不利な印象が残っています。専有面積は狭いうえに共有部は別として土地の所有割合は案分されます。ですので資産価値が高いというのはすべてのマンションに該当する話ではなく、むしろ評価額はイメージよりも低かったと思います。この様なケースは稀で参考にはならない話だと思いますが、私の実体験です。

ちなみに通常のファミリー向けマンションは概ね3LDK/70㎡~80㎡未満だと思います。これも平均の家族4人となると決して広いとは言えません。しかも70㎡と言っても壁芯からの計算になっているため実際のお部屋はもっと全然狭いのです。更にバルコニーも避難経路となっているため専有面積には含まれません。一般的にも、ましてやはじめて購入する方などほとんど知らない事実ですよね…

私の様なイレギュラーがなかったとしても上述したように「駐車場、管理費、修繕積立金」の強制徴収は大きな支出としてずっと続きますし、防犯面が優れているといっても集合住宅には変わらない、資産価値の部分においてもすべてのマンションが総じて高いわけではありません。こういった理由から私は戸建てのほうが圧倒的に良いと思っています。

 

いずれにしても、ご自身のライフスタイルや人生設計と照らし合わせお考えになるのが良いと思います。